Cooperation

前回の記事から一週間、人間の協調行動についての研究がスタートした。モデルを使った数値計算の研究である。

 とりあえずあたりを付けていたモデル自体は初日に実装できたのだがいまいち実験結果と整合する結果が出ない。二つの量の変化を見ているのだが、概ね期待通りの振る舞いをしている一方で大小関係が逆転するところがどうしても出てしまうのだ。

 これを除去するのが一苦労であった。モデルを修正したりパラメータ範囲を変化させたりして逆転が出ないようにするとその他の(実験と整合するという意味で)望ましい性質も失われてしまった。結論から言うと元のモデルを形の上では変更せず、あるパラメータの解釈を変えて変化可能な領域を変えた。これで概ねこれまで報告されている(多少のバリエーションがある)実験結果をあるパラメータの範囲の中で再現できるところまでこぎつけた。

 明日以降は、論文の後半部分(内容としては追加的な部分、だがまあまあ作業量はある)をやる。