Stanford滞在記2、3週間目~日常

あっという間に時間が過ぎるようになってきた 前回の更新がちょうど一週間たったところだったので、間が二週間ほど空いたことになります。この二週間の間は大して新しい発見やイベントがあったというわけでもなく、生活が日常と化してきたというところです。…

Stanford滞在記5,6,7日目~作業環境は整ってきた

5,6日目 初めての土日 一応土日で洗濯等をする予定だったので、宿泊施設に備え付けの洗濯機・乾燥機と格闘。最終的に何とかちゃんと洗濯することはできて、滞在中の洗濯環境がとりあえず問題なさそうで安心しました。 自室で仕事できる環境(と自分がそれに…

Stanford滞在記2,3,4日目~チャリがしんどい

Stanfordでの生活も少し落ち着いてきました。 二日目 前回のブログ: tezk.hatenablog.com でも書いた通り、キャンパスが広大で、キャンパス内移動だけでもかなり時間がかかります。というわけで自転車を買いに行くことにしました。 大学の中でも買えるので…

Stanford滞在記1日目

はじめに 本日から3か月間Visiting ScholarとしてStanford大学で研究させていただけることになりました。詳しいことや滞在に関するTipsは後でまとめて記事にしたいと思いますが、とりあえず、日々あったことを記録がてら書いていこうと思います。 既に自分…

多次元時系列分析ツールを公開しました

先日我々の論文がPhilosophical Transactions of the Royal Society Aから出版されました。 T. Ezaki, T. Watanabe, M. Ohzeki, N. Masuda,"Energy landscape analysis of neuroimaging data", Phil. Trans. R. Soc. A 375, 20160287 (2017) この論文はEnerg…

さきがけ

この度、「ボルツマンマシンを利用した脳の機能障害ダイナミクスの理解」という課題でJSTのさきがけに採用されました。最近更新が滞っていましたが、本プロジェクトに関する内容など含めポストしていきたいと思います。

新しい環境

四月からとあるプロジェクトの研究員として働くことになり、都内のとある国立研究所に異動となった。ようやく研究室の引っ越しや様々な手続きがひと段落して研究体制が整った。研究環境としては非常によく、かなり集中して研究に取り組めると思う。 以前書い…

Closing

前回の日記から2か月弱が経過したが、件の論文はほぼ投稿間近となった。記録によると12月7日くらいから原稿を書く作業を開始したらしいので、年末年始がなかったことを考えると二か月くらいかかっていることになる。その間原稿は20回程度アップデート…

Manuscript

件の論文については原稿を前回の日記のあと12月7日あたりから書き始めた。そこから大幅な結果の増量などもあり、現在は数回やり取りしたところである。自分にとっては新しい分野のため参考文献の知識が乏しいのがつらい。ただ共著者の方が毎度正しい方向性を…

Cooperation

前回の記事から一週間、人間の協調行動についての研究がスタートした。モデルを使った数値計算の研究である。 とりあえずあたりを付けていたモデル自体は初日に実装できたのだがいまいち実験結果と整合する結果が出ない。二つの量の変化を見ているのだが、概…

時間スケール

先週、知り合いの研究者の方にいろいろ教えてもらい、(仮に狙い通りの結果が出れば)手っ取り早く新しいことができそうなテーマが見つかった(というかほぼ提供してもらった)のでそれをやっていた。結論からいうと仮説は誤りで、この方針で進めても大したc…

新しい研究

前回の日記から大分時間が開いてしまった。ここ1か月を振り返ると、まず科研費の応募書類を書いた。今回は試みに、あえて本文に強調の太字や下線を使わないようにしてみた。審査員の方々はいちいち細かいところまで読んでいる暇がないと思われるので、こう…

10月19日

Scientific Reportsに投稿していた論文がjounalのscope外ということでrejectされて返ってきた。まあ分野の境界に位置する研究なのでrejectされたこと自体はいい。ただレスポンスが遅すぎる。まずquality control(原稿のスタイルが所定の条件を満たしている…

共同研究

今日は共同研究者の方とスカイプで情報共有と今後の方針の相談をした。加えて、別の研究のシミュレーションを修正。とりあえず微修正でやりたかったことは実現できそうだということに気づき、計算をし直している。残りの時間は科研費の書類に書く研究計画を…

失敗は成功のもと

先日微妙に変えたシミュレーション、結局元のほうが良いという結論に至った。粒子の排除体積を変更した結果、渋滞していない領域で実験結果よりも流量が高く出てしまうことが分かった。 少なくとも、これをやるとうまく行かないという知見を得たのはすこし前…

パラレル

今やっている研究、やる予定の研究を整理した。 最近は色々共同研究という形でやっていて、自分以外に投げているものが多く「あれ今どうなってたっけ」というのが良くわからなくなる。 まだそれらの大多数は作業が本格化してはいないが、今後同時並行で進め…

試行錯誤

先日のシミュレーションに関しては色々試している。今回の修正では流れている粒子の排他体積が事実上小さくなるような変更を行ったため、全体的に流れが増え、パラメータの変動に対する振る舞いは大きくは変わらない、という結果が出ているようだ。 今後は仮…

最初のほうで仮に設定した条件は意外に忘れやすい

少し前から、とある生物系のモデルを作っている。ここのところは別の論文にかかりっきりになっていたので久しぶりに戻ってきた。モデルの出来としては既にまあまあなところまでは仕上がっていて、もう少し手入れすれば物凄く良くなったりしないかなあと試行…

学振PDでも若手Bなどの科研費に応募できるらしい

考えがある程度まとまったものからブログ記事にしていこうかと考えていたが、それでは大分間が空いてしまうし、日常の研究の記録的なこともしたくなってきたので大して面白くない内容でもバンバン書くことにした。というわけで今日やったこと。 1)まず1番…

複雑システムを数理モデルで"理解する"ときに気を付けたいこと

数理モデル(主に数式を用いて、対象とするものを表現すること)は経済学や物理学、工学や数学といった様々な研究分野で利用される、重要な道具である(ウィキペディアにも色々な例が述べられている)。しかし一方で、それにとらわれるあまり、そもそもの目…